授産製品を選ぶときの要点
  • 「授産品」とも呼ばれ、食品、布小物、木製品などさまざまな商品があります。
  • 施設の直売、地域の販売窓口、マルシェ、通販などから購入先を探せます。
  • B型では、生産活動の収入から必要な経費を差し引いた額が工賃の原資になります。購入代金の全額が一人の工賃になるわけではありません。
  • 使いやすさや味、表示、配送・問い合わせの条件を確認し、気に入った商品を無理なく選べます。
布小物の縫い目を確かめる買い手と、素材を説明する作り手の手元。菓子や木製品が並ぶイメージ

授産製品はどこで作られている?

就労継続支援A型・B型、就労移行支援、生活介護などの事業所で、食品や雑貨の製造、農産物の生産などが行われています。作業や商品は事業所ごとに異なります。商品の製造だけでなく、清掃、印刷、データ入力、梱包などの仕事を受ける施設もあります。

地域によって「福産品」「まごころ製品」などの呼び方も使われます。福岡県の「まごころ製品」は、障害のある人が作る商品や提供するサービスの名称で、県の認定を要件とするものではありません。名称だけで品質や安全性を判断せず、商品ごとの情報を確かめて選びます。

購入が仕事と賃金・工賃につながる仕組み

A型は原則として雇用契約に基づく賃金

A型では原則として利用者と事業所が雇用契約を結び、働く対価として賃金が支払われます。生産活動の収入から必要経費を差し引いた額が、利用者への賃金総額以上となることが指定基準で求められています。

B型では生産活動の収支が工賃の原資になる

B型は雇用契約を結ばない働き方です。指定基準は、生産活動の収入から生産活動に必要な経費を差し引いた額に相当する金額を、利用者に工賃として支払うことを定めています。

売れた代金が、そのまま全額工賃になるわけではありません

材料や包装、販売に必要な費用などもかかります。代金の全額が、その商品を作った一人へ直接渡る仕組みではありません。本人への支払額は事業所の工賃ルールや利用状況等によって異なり、商品を一つ買えば工賃が一定額上がるとはいえません。

継続した注文や、使った人からの具体的な感想は、次の商品づくりや仕事の見通しを考える材料になります。工賃を詳しく知りたい方は、B型の工賃と本人の受取額も確認できます。

TEAM DiJobの目的

TEAM DiJobは、売れる商品づくり、販売会、流通経路、gooddeedsを通じて、就労継続支援B型の平均工賃向上を目指しています。工賃だけを唯一の価値とはせず、経済活動の中で能力を発揮できる場と、商品を介して社会と触れ合う機会を広げることも大切にしています。

授産製品はどこで買える?

まず「地域名+授産品」「自治体名+福祉施設の製品」「福岡+まごころ製品」などで探すと、施設や自治体の案内へ進めます。商品一覧への掲載があっても、通販や常時販売に対応しているとは限りません。

購入先の候補出かける・注文する前に確かめること
施設の店舗・直売外部の人も購入できる場所か、営業日、来訪予約、支払方法。作業場所へ予約なく入らず、販売窓口へ連絡します。
地域の共同販売店・カタログ取扱施設、店舗か通販か、注文を受ける窓口。カタログの掲載先と代金の支払先が同じかも確認します。
マルシェ・期間限定販売今回の開催日時、出店者、販売予定品、雨天時の変更。過去の開催報告だけで当日の販売を判断しません。
オンラインショップ販売者、在庫、発送予定、送料、保存・配送方法、返品や不良品の連絡方法。施設ごとに条件が異なります。
福岡で購入先を探したい方へ

福岡県は、県庁地下1階の「まごころ製品ショップ&デスク」とオンライン販売を案内しています。場所や営業案内、通販への入口は記事末の福岡県の案内から確認できます。取扱商品や来店日の営業状況は販売窓口へ確かめてください。

「応援したい」と「使いたい」を両方大切にする

好みの味、使いやすい大きさ、素材、デザイン、価格など、普段の商品と同じように比べて構いません。無理に高い物や必要以上の数を買うのではなく、生活や予算に合う商品から選べます。

  • 焼き菓子なら、味や食感、食べきれる量、保存しやすさ
  • 布小物なら、入れたい物が収まる寸法、開け閉め、洗い方
  • 木製品なら、置く場所、手触り、使い方と手入れ
  • 贈り物なら、受け取る人の好み、持ち帰りやすさ、渡す日

作り手に会える場では、本人が話したい範囲で素材や工夫を聞くこともできます。障害や私生活を質問したり、写真や氏名を本人の了解なく発信したりする必要はありません。

食品・雑貨・通販で確認すること

食品は、贈る相手と食べる日まで考える

  • 原材料、アレルゲンに関する表示、内容量
  • 消費期限・賞味期限と、渡す日から食べる日までの余裕
  • 保存方法、冷蔵・冷凍の必要性、持ち歩く時間
  • 個包装の有無と、開封後の取扱い

期限は未開封で、表示された保存方法を守った場合のものです。「手作り」「福祉施設の商品」という理由だけで安全性を決めず、表示や販売者の説明を確認してください。食物アレルギーについて必要な情報が分からない場合は、食べる前に販売者等へ問い合わせ、確認できないまま提供しないようにします。

雑貨は、サイズと使い方を具体的に聞く

同じ商品でも色柄や寸法に違いがある場合は、どの程度の違いがあるかを確認します。写真の雰囲気だけで決めず、実寸、素材、洗濯や手入れの方法、用途上の注意を聞くと、自分の使い方に合うか判断しやすくなります。

通販は、商品代以外の費用と問い合わせ先も確認する

注文する数、送料、包装代等を含めた総額と、発送日・到着予定を確認します。製造施設と販売店が異なる場合もあるため、注文や不良品の連絡を誰が受けるのかを控えておきます。

購入前に使える質問例

「自宅で使う布小物を1点検討しています。内側の寸法と洗い方を教えてください。写真の色柄を選べますか。送料込みの金額と発送予定、不具合があった場合の連絡先も確認したいです。」

質問例であり、すべての商品が1点から買えることや、色柄指定・配送への対応を保証するものではありません。

買った後の感想・問い合わせ・再注文

  1. 商品名と購入先を残す: 包装や注文確認、販売店の名前を控えておくと、再注文や問い合わせに使えます。
  2. 良かった点を具体的に伝える: 「軽くて通勤かばんに入れやすい」「個包装で家族と分けやすい」など、使う場面が伝わる感想が役立ちます。
  3. 困った点は販売窓口へ: 注文番号、受取日、商品の状態を伝え、対応方法を相談します。公開SNSへ個人情報を載せないようにしてください。
  4. 次も欲しいときは条件を確認する: 次回販売日、在庫、予約や再注文の窓口を確かめます。継続購入や大量購入を無理に約束する必要はありません。

企業・団体でまとめて購入する場合

記念品、季節のギフト、社内販売会などでは、用途、数量、総予算、納品日、包装・配送条件を早めに共有します。個人で購入できた商品でも、同じ仕様で大量に用意できるとは限りません。

商品が未定の企業担当者へ

法人ギフトの相談文例と発注の進め方から、用途・人数・総予算を伝える方法と、見積・名入れ・納品の確認点を確認できます。施設の価格設計は授産製品の原価と価格設定も参考になります。

優先調達は、個人の買い物とは異なる制度

障害者優先調達推進法は、国や地方公共団体等による障害者就労施設等からの物品・役務の調達を進める制度です。国等は毎年度、調達方針を作成し、実績を公表します。一般の個人や民間企業に購入を義務付けるものではありません。

gooddeedsで商品や活動に触れる

TEAM DiJobは、授産製品の魅力を広げ、購入やプレゼントを通じた接点を増やすプラットフォーム「gooddeeds」を運営しています。購入とプレゼント応募では利用するサイトが異なります。取扱商品、在庫、募集の有無や期間は各サイトの案内で確認してください。

目的に合うgooddeedsの入口
  • gooddeeds Portal:商品・購入・プレゼントの仕組みを知る。
  • gooddeeds Sponsors:商品や購入の案内を見る。
  • gooddeeds Members:プレゼント企画や応募条件を見る。掲載中でも受付が終了している場合があります。

商品と人が出会う場を知る

あんしんだいじょーぶマルシェは、福祉施設、企業、地域の人が商品や活動を通じて関わる取組です。活動内容や関わり方を確認できます。

マルシェの活動を見る

参考資料・福岡の購入先案内

情報の基準は2026年10月です。国の制度と、福岡の購入先の案内を区別してください。販売日、商品、価格、配送・返品等の条件は、注文時の販売者の案内をご確認ください。